今を大切に生きようと考えれる絵本
だいじょうぶだよ、ゾウさん
さく:ローレンス・ブルギニョン
え:ヴァレリー・ダール
やく:柳田邦男
出版社:文溪堂
幼いネズミと年おいたゾウのお話です。
ゾウは死期を悟りネズミに「もうすぐ遠い国に行ってもう戻らない」と言います。
しかし、幼いネズミには理解出来ません。
その後何年か一緒に生活するうちに、ネズミも成長し段々ゾウが老いていくことがわかります。
ゾウの為に一生懸命尽くします。
しかし、ゾウの体調は良くありません。
ゾウを失いたくないネズミでしたが、とうとう心の準備が出来たようです。
最初のページをめくると
私の祖母と母へ
ーヴァレリー・ダール
どんなことにもひるまないで生き、
とりわけあの世への旅だちをおそれなかった母へ
ーローレンス・ブルギニョン
と書かれていて沢山大切な家族を見送った私は読む前から涙腺が緩みそうになりました。
幼いネズミがゾウの死を受け入れたくない状態から、身体も心も成長し死を受け入れる事ができる過程が絵本から伝わってきました。
そして、今を大切に生きようと考えました。