豊かな自然を教えてくれます。
この絵本は鉛筆画で書かれています。
なのに、色を感じ風を感じ、その場の空気感さえ感じられるような優しさです。
どうして、昼はおしまいになってしまうの?
と聞かれたお母さんの答えは
「夜が始められるようによ。ほら、見てごらん。」と
そして、窓の外の梨の木の枝の向こうの暗くなっていく空の中ほどに白く光る細い月を指さしました。
「あれが、夜の始まりよ。お月様やお星さまが出て、暗く静かになって、お前が楽しい夢を見て眠れるようにね。」
なんて素敵な表現でしょう。
絵本だから!
こんなに素敵な絵本を読んで育った子どもさんたちが、表現方法が豊かになるのは当たり前ですよね。
子どもの質問って豊かだし、答えられない事も沢山あったような気がします。
でも気がついた時が始まりです。
素敵な絵本で豊かな日本語の表現が理解出来そうです。
子どもさんの質問に
お母さんは、この世のものは全て終わるのではなく、別のところで再び違った形で始まることを分かりやすく教えています。
豊かな自然の成り立ちを理解できる絵本です。
かぜはどこへいくの
さく:シャーロット・ゾロトウ
え:ハワード・ノッツ
やく:まつおかきょうこ