そっと寄り添ってくれていると感じた絵本
今日、あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、近かったですか。
雲はどんな形をしていましたか。
この絵本は静かに優しく、そして力強くささやきかけてくれます。
私の心に。
中でも
耳を澄ますと、何が聞こえますか。
沈黙はどんな音がしますか。
じっと目をつぶる。
すると何がみえますか。
この言葉ジーンときました。
確かに何かが聞こえる。
確かに何かが見える。
そんな気がします。
美しい絵に心が奪われていくような
絵本の中の道なき道を歩いているような
歩きながら自己と向き合っているような
不思議な力を感じてしまいます。
その後も質問は続きます。
幸福って何だと思いますか
時代は言葉をないがしろにしている。
と続いていきます。
”言葉をないがしろに”という言葉が
心の深い所に届いたように心地よいドキッを感じました。
出会うべくして出会えた絵本に感謝の気持ちがわいてきました。
一つ一つの質問にゆっくりこたえながら
私の答えに
そっと寄り添ってくれていると感じた絵本です。
最初の質問
詩:永田弘
絵:いせひでこ
講談社