我が家は同居していたお姑さんが認知症になりました。
俗に言う徘徊状態でした。
最初は買い物に行ってバスに乗って降りる場所を忘れたという事でした。
今思いだすと振り回されもしましたが心配もしました。
動けなくなるとお姑さんの娘さんが近くにいたので義姉に任せてきりでした。
現在はもう一人の義姉が認知症となりました。
段々忘れていく中で物取られ妄想が出てきたので、これには随分心が折れました。
怒ってはいけない事は知ってします。
しかし、突然泥棒扱いされると、後は後悔の念で自分を責めてしまいました。
今、義姉は施設で大切にお世話してもらっています。
そんな姉ですが大好きです。
認知症になりたくないとずっと言っていた姉が、他人の私に財布を渡すことがどんなに不安だったか?
それなのに、私を頼ってくれるという事がありがたいし感謝しかありません。
そんな経験を思い出しながら読みました。
そして心が癒されている事をかんじます。
そんな訳で
今日の絵本は「いつかあなたをわすれても」です。
親から子へ、子から孫へと伝えることの大切さがわかります。
私の経験から言える上手な認知症の対応は、家族で支える事も大切ですが、頑張っり過ぎないで社会資源を活用して欲しいということです。
絵本紹介です。
さとちゃんはママのお母さんです。
ママのお母さんつまりお婆ちゃんは近ごろ忘れんぼうです。
「あのね さとちゃんがママの名前を忘れちゃったみたい」
そう言いながらママは悲しくないという事に驚いています。
「ねえパパ ママはどうして悲しくないのかな」
老いて忘れていく事の意味を分かりやすく、親子の対話の中で語っています。
そして、女の子と女の人の違いや愛すること、さらには死の意味をゆっくり語っています。
その会話が温かく感じました。
この絵本を読んで
①親の認知症をうけとめる
②親から子へ・子から孫へ伝えることの大切さ
③大切なものは何か
という事を考えることができました。
認知症は家族でを支える事も大切ですが、一人で頑張っり過ぎないで社会資源を活用して欲しいです。
親から子へ、子から孫へと伝えることの大切さがわかります。
支える柱は自分です。その自分を一番を大切に思って欲しいです。
文:桜木 紫乃
絵:オザワ ミカ
株式会社集英社