ばあばはだいじょうぶ
作:楠章子
絵:いしいつとむ
出版社:童心社 絵本・ちいさななかまたち
つばさは学校から帰ると、まずお婆ちゃんの部屋に行きます。
そして学校での出来事を聞いてもらう。
ママに叱られたときもお婆ちゃんのへやにいきます。
ばあばはいつもつばさに「だいじょうぶだよ」って言って頭をなぜてくれるのです。
そんな優しいばあばでした。
始まりは犬のココに一日何回も餌をやることから始まったのです。
そして同じ質問を何回もするようになり、隣の庭の花を取ったり、枯葉でお茶を入れたりと善悪の判断もつかなくなってしまいます。
つばさはばあばの部屋に行くことを辞めてしまいました。
庭の水たまりに氷の張った日ばあばは家から居なくなってしまいました。
しかも、裸足です。
お母さんは上着も着ず飛び出して行きました。
この絵本は認知症と向き合う事をテーマに書かれています。
私は、お姑さんと・父親・義理の姉と重なってしまいます。
三人とも症状は様々でした。
お姑さんと父親は見送りました。
義理の姉は認知症対応の施設入所しています。
介護をしたいという思いと行動はかけ離れて、自己攻撃も随分しました。
しかし絵本に出会ってそんな自分も芯から許すことが出来ています。
現在介護をされている方、これからされる方、頑張らない介護をしてほしいと思います。
認知と共に生活している姉に思いを寄せて読みました。
認知症の現状が理解できる絵本です。